映画『シャッター アイランド』感想

 

2009年作。
ネタバレあり。

 

謎解き物。
主人公を「当事者」にして視聴者に衝撃をあたえる手法をとっている。
個人的にこの手の筋書きは好きではないので、途中から「あーこれは…」と盛り下がってしまった。なぜ苦手かといえば、いちいち疑ってしまうから見終わっても爽快感がなく後味も悪いため。


疑いの対象がある程度絞られるていて、主人公が傍観者でいてくれる手法に慣れているのもある。金田一砂の器だったり、主人公が「当事者」にならないタイプのお話。
いわば昭和の感性か。


この作品なら普通に島で行われている陰謀的な何かを暴いてくれた方がマシだった。

 

精神を病んでしまった主人公の妄想に付き合わされる2時間をどう受け取るかによって評価も変わるだろう。今のところ2度目はない。

 

そういえばドイツ語でTraumは「夢」を意味すると劇中の台詞にあった。
Traum SchallplattenのTraumも同じ意味合いなのだろうか。