『Vikings』シーズン5後半。

視聴開始。
以降ネタバレあり。


 今に始まったことではないけども、やっぱり倫理観の欠如が甚だしい世界だね。
ラゲルサは引き続き性別の境なく愛をバラ撒くようになっているし。
それは別に構わないんだけど、過去の設定を覆して息子のビヨルンはラグナルの子ではなく、その兄のロロの息子だと言い出したのはいただけなかった。

今更そんなカミングアウトして欲しくないんですけど、というのが率直な気持ち。
シーズン前半からラグナル一筋だったキャラクターにそんな裏設定持ち出されてもついていけないよ。ロロが粉をかけたときのハッキリとした拒絶やラグナルが他の女性に惹かれた際の大暴れはなんだったのかわからなくなるし。

あれほどラグナルに執着していたラゲルサも、今では影も形もないくらい「とっかえひっかえ」なので問題ないということだろうね。初めの頃でもアセルスタンと一緒に楽しもうとするくらいには緩い設定だったからしょうがないね。

そのラゲルサが苦しむところを一番近くで見てきたビヨルンが、父親以上に女性遍歴が酷いことになっているのは笑うところなのかな。今では「剛勇」改め「豪遊のビヨルン」もしくは「性豪のビヨルン」といった異名の方がしっくりくるありさまなので、ハルフダンと冒険していた頃や、ひとりストイックに山籠もりしていた頃が懐かしいよ。

晴れてカテガットの王になったアイヴァーに取り入る女もまた酷いよね。
ア「子供なんてできない」
女「あなたの血を飲めば子供ができるから大丈夫!」
の流れから陰で間男に仕込ませる素晴らしい展開。これじゃアイヴァーがバカ殿路線一直線になるのも無理はないよね。あと異名が「骨無し」じゃなくて「怒れる」と翻訳されているのはどうしてなんだろうね。響きの良さかな?

アイスランドに飛び出していったフロキも窮地に立たされて救いがないのね。
そんな過酷な土地にいるんだからみんなで仲良くしたらいいのにね。
うまくいかなくて泣きだしちゃうフロキかわいそう。

イングランド(ウェセックス)の3代目、アルフレッド王も周りに不穏な輩が多くて大変。
母親が紹介した嫁候補は登場して間もないのにいきなりビヨルンに懸想するびっちだったりして海を渡った異国でも救いがない。

あとは、かっさらってきた嫁と子と弟をいっぺんに失ったハーラルがどうするのか。
というより、どのタイミングで牙を剥くのかが見所かな。

ストーリーには期待していないけど、出演している役者は好きなのでこれからも見ると思う。

人気のある『ゲーム・オブ・スローンズ』はシーズン1の最後まで我慢したけど、タイウィンくらいしか好きになれなかったので『Vikings』には引き続き頑張って欲しい。

主に配役の面で。